■セラミックコンデンサ

  

左から、0.022μF、4700PF、33PF


絶縁体(誘電体)の種類により高誘電系と低誘電系があります。名前が示す様にセラミックを誘電体に使用しています。
通常品は円盤状ですが、チップタイプもあります。
低誘電系セラミックは1000PF以下の値を、高周波関係で良く使用します。

セラミック系のコンデンサはあまり温度特性が良くありませんが、特に指定しない場合は温度係数=0となります。これでも、通常のコンデンサと比べて温度特性は良くありません。発振回路等には特別のゼロ温度係数品が用意されています。この場合、コンデンサの頭に黒いペイントが施されている場合がりますので、目印になります。温度係数が大きいのを逆に利用して温度補償用のコンデンサも生産されていますが、大抵が受注品のため、一般のパーツショップではまず目にかかる事はありません。

高誘電系セラミックは小型でも容量が大きく、電源のデカプリング特性が良いため、0.01μF〜0.1μF間がICの電源ライン用に使用されます。温度係数は非常に悪く、容量誤差もー20%〜+80%が通常でが、バイパス用のため、問題ありません。このコンデンサは電圧によって容量が変化するため、交流信号を通過させるとひずみます。